私は春ごろに、海外から帰国しました。結婚し、ブラジルに1年半ほど住みました。今まで自分がそんな遠い国に行くなんて思ってもみなかったのですが、ブラジルの生活の中で日本との違いを良い意味でも悪い意味でも感じました。私は言語の問題で普通の会社で働くことが出来ず、基本的に家にずっといました。最初のうちは掃除して、料理して、ドラマを見て勉強するといった生活が楽しかったのですが、しばらくすると自分は最近何も成長できていない、自立できていないと思いストレスに感じてきました。夫の両親が会社を経営していたのでそこで週2くらいでバイトをさせてもらいました。働き出すと自分が必要とされている、人を助けているという気持ちが湧いてきて精神的に安定しました。仕事を与えてくれた義理の両親に感謝しています。ブラジルでは食品レジなどのバイトをフルタイムでしても、1日千円程度しかもらえません。物価は日本とあまり変わらないので、とても生活が苦しい国です。背骨が折れていてもお金がなくて病院に行けない人も見ましたし、ホームレスもとても多いです。しかしその中でも幸せを見つけて楽観的に暮らしている人たちも沢山います。私は改めて日本の労働環境は大変なことや問題はあるけれど、とても恵まれているのだなと感じ、働けることにとても感謝しました。働くことは自尊心につながり、自分の成長を与えてくれるものだと気づきました。また、身体と心の健康のためにも働く事は大切だと改めて感じました。