介護には同行援護と言うサービスがあります。同行援護とは、視覚障害のある人が外出する際、支援者が同行して移動に必要な情報の提供、移動の援護、トイレでの誘導や食事のサポート、代筆や代読、移動者が行きたい場所への同行、同行中の身体介護、利用者に応じたコミュニケーションツールを準備し対応すること、事前準備など多岐にわたります。
その中でも移動同行中の歩きに関して書きたいと思います。2人の成人男性が横並びに歩いていることを想像してください。幅が広い道、狭い道、でこぼこ道や砂利道、芝生等色々な条件の道があり、その上雨降りや、雪などで滑りやすい道、ポールやガードレールが沢山あったり、点字ブロックが有ったり、下り坂上り坂、幅のそれぞれ違う階段、歩道橋やエスカレーター、エレベーター、横断歩道、踏切、電車乗り込みの際の危険性、バス乗降時のバスと未知との段差や隙間等多種多様にわたります。その上、歩行者、自電車、車、バス、バイク、横に並んで歩いてる人、全く気にせずスマホをやっている人等々その中をかいくぐり歩き、注意して目的の場所に安全に到着することが仕事上、必要です。1人で歩く場合は、あまり気にせず歩いていましたが、2人で歩くと沢山の注意点が解る様になりました。介助している最中には、相手がよけたりすることが当たり前で(善意の心)、白杖を持っている人が歩いているのだからと、周りの人も注意してくれていると考えず、ほとんどの人は、下を見て歩いていたり(スマホ)当たることを気にせず歩いていたり、様様です。危険な場所や場面はいつ何時にあるかわからないと思い、介助することが必要です。但し、気にしてくださっている方もいるので少しは安心です。介助時、私たちも、他の人の気持ちや行動を考え、譲り合いの精神で歩いていきたいと思います。