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人生の分岐点 和田早苗

長い間福祉の仕事に就いて働いてきましたが、今62歳を迎える中振り返ってみるといろんな事が走馬灯のように思い出されます。私は大学を卒業して養護施設で働きはじめました。可愛い子供たちの母親役です。家族を失い一番愛されたい両親からの虐待、様々な理由でここに連れて来られ生活する、めいっぱい甘えて来る子供たちは私にとって宝物のようになりました。それから、老人、障がい者のヘルパーとして働き駆け巡る日々を過ごして参りました。ここまでやってこれたのは人が好きという一文字だったと思います。愛は海の深さより深く、透き通る水よりも綺麗で、冬の陽だまりよりも温かい物です。今人生の分岐点を迎え体力では以前のようには動けない中で、これからの歩む道を死が訪れるまで愛を大切に持ち続けかたつむりの様に風の中を歩んでいく事でしょう。