見せびらかしって何だろう。思い出せば私は、あまりにも衝撃的な映画を見ました。それは「エレファントマン」という映画でした。まだ、高校生で、その頃は優越感がありプライドの高い少年でした。たまたま、ある漫画本に「アイム ヒューマン ビーイング!!」と書かれて「私は獣じゃない!人間だよ!」とわかっていても絵で描いているだけでわかりませんでした。たまたま、この映画を見ようと入館しました。あまりにも残酷すぎる物語でした。サーカスで、見せしめにされている獣。あれは何なのか?分からず、医師がそれを見て救って保護しました。何らかの会話で聞き取れて真似して、言葉が出るようになった獣は人間だとここで私は初めて、知りました。その後、医師がその獣に色々な言葉を教えて訓練し、その言葉を身に付けられ、交友会で広げて行きました。しかしながら、この世で生きていくのに難しく、この体を人に見せるのが恥ずかしくて体を隠して路上で歩く姿も、ありました。就寝する時、私は人間です。みんなと同じように、あお向けて休みたいと、ここで息を引き取ったという物語でした。彼の病名は「プロテウス症候群」です。骨髄や皮膚等が変形してしまう病気であお向けた状態で呼吸困難となり、死に至ります。それを知っていて死を選択したという事は自殺です。苦しかったのでしょう。見せしめじゃない。我々と同じ人間であると理解していかなくてはならないと感じました。
また、「障害は個性である」とよく聞いています。しかし、私は、この言葉は嫌いです。「個性」とは何でしょうか?それは性別、性格、趣味等事を言います。障害は個性ではありません。障害とは何か?生まれつきそのものや、ダメージを受けた身体のことをいい、「障害は障害」であり、それらをどう理解して頂くか?或いはそれをどう乗りこなすか?事は難しいでしょうが、選択は二つ。自分の障害を克服する事。もう一つは自分の障害を身近な人達に理解して頂く事。人はそれぞれの選択であり、私は、自分を克服していくタイプです。だからといって私は障害者達に強制はいたしません。客観的に考えてどうケアしていくか?一人一人のプライバシーを守り、優しく丁寧に笑顔で努めていきます。